気づいた頃には腐女子だった。
本格的にBLにハマったのは高校生くらいの時だ。
それまでは少女漫画が大好きでよく読んでいたけれど、歳を重ねるにつれそんな都合の良い理想の恋愛なんてねえと気付き、少女漫画から遠ざかった。
BLに限らず、GLも特に偏見もない。
同性愛とか全然ウェルカムだった。
多分、父親のせいで男性が苦手になってた時期だったし、余計そうだったんだと思う。
結局男女なんて体目当てじゃん!っていうのを気付かされたり、なんなりってのもある。
BL本、まあ、漫画は特にイケメン同士が絡むから余計萌えポイントもあるんだろう、だから好きになったのもひとつ。
ただ、それだけではない。
今でこそ同性婚とか認められつつある世の中にはなったけれどまだまだ偏見や周りの理解は難しい1面もある。
それを押しのけてまで、ましてや同性でって、すごい事だと思うのね。
体うんぬんじゃなくて、本当に心で繋がってるんだなって。
人間なんて誰しもずるくて、欲の塊で
裏切るし、騙すし、嘘つくじゃないですか。
信頼なんて、よっぽどじゃないと出来ないと思う。
心に絶対なんてないんだし。
それを、色んな壁を乗り越えて相手を信頼して同性同士一緒になるって素敵だなって思ったわけです。
だから、BL好きなのかなって最近自己分析しました笑
20代前半くらいのときは、3人の女性と付き合った事もある。
結局、付き合ってた相手がやっぱり男性が好きってなって別れたり、遠距離になって別れたり色々。
こっちは何日も、何年も信頼関係を築き上げてきたのに、ポッと出の男にそうやって当時付き合ってた彼女を取られてすごく嫌でしたね。
そっちを好きになる彼女も彼女なんだけど。
一般的な少女漫画、男女の恋愛なんて体の関係が大前提にあってって思っちゃうから、なんか薄っぺらいな〜って思ったり。
心ってものはよう分からん。
話は変わるが、この仕事に就いてから「死」についてよく考えるようになった。
最期の時に何人が悲しんでくれるのか、とか、誰が会いに来てくれるのか、誰が私の事を死んだあとも思い出して話してくれるのか、とか。
でも、長生きしたらもう家族も友人も知り合いもこの世にいないから誰も悲しんでくれないよなあ、とか。
自分が死んで悲しむ人がいたら嬉しいな、でもそんな人、いるのかな、とか。
色んな人と出会い、友人が出来ても、死ぬときはひとりなのだから最初からひとりで生きてるほうが良くない?とか。
でもそれじゃ、心が空っぽになったり。
生きるとは難しい。
亡くなったあとも、思い出として、あのときあんなんだったよね、とか語られる人ほど愛された人だと思う。
それ以外は時間と共に忘れていくでしょ。
最初だけ悲しんで、終わり。
誰かの心に生き続けられる自分でいたいなあって思います。
色んな事を経験して、愛の違いを知って、じゃあ、何が人を繋げるのかと考えたときに、多分「心」なんだろうなって思います。
心の繋がりって難しいねえ。
もう少し優しい世界になれば良いのに、と願う毎日。
ほんの少しの、1人の優しさで、生きやすくなると思うから。